In Waiting
「In Waiting」は、アテネと、街が経済危機において経験する物理的な状況や役割について、調査するプロジェクトです。主に、私は政府の建物、施設、学校の内部を探索し、これらの空間が現代のギリシャ文化や特徴をどのように反映しているかという問いを投げかけています。
私が選んだ場所はアテネ人が良く知る小世界であり、現在、ギリシャのアイデンティティが強制的に再交渉される公的な舞台となった場所です。私は、都市生活における信じられないほど退屈な構成要素が、どのように経済危機の要因となったかを個人的に合理化しようとしています。
私が心惹かれるのは、空間の中で遭遇するキッチュな美しさと、超現実的な雰囲気です。インテリアは、ほとんどが古く、素の審美的要素をも示しています。装飾そのものが、過去への依存感と、偶像化を思い起こさせます。退屈で役立たずと思われていた空間が、ギリシャが対面する現実のニュアンスを明らかにし、社会的、政治的な意味をそれとなく帯び始めます。ギリシャの人々のように、これらの場所は未来への期待と共に存在しているのです。
写真家について
Eirini Vourloumis
エーリニー・ボーラウミズは、ギリシャのアテネで生まれ育ち、ギリシャ人とインドネシア人の背景を持ちます。 ボーラウミズは、Parsons School of DesignとNew YorkのColumbia graduate school of journalismを卒業しました。彼女はニューヨークタイムズメトロ部門のフォトグラファーとしてキャリアをスタートし、その後フリーランスの写真家としてギリシャに焦点を置き、経済危機をカバーすることで、国際的な出版物の仕事を手掛けてきました。彼女はまた、ニューヨークのフォトジャーナリズムブログ、Lensの作家として寄稿しています。現在は、純粋なジャーナリズムとしてのレポートからシフトし、ドキュメンタリーと概念的な写真のアプローチを組み合わせたプロジェクトを手掛けています。 New Yorkerのフォトブースでは、2014年にボーラウミズを期待の新進作家として取り上げています。彼女の作品は、New York Times、New Yorker、Time、Le Monde、Business Week、The Guardianなどに掲載されています。