The Meaning of the Nation:
Russia and its Neighbors
2016年12月26日。ソビエト連邦崩壊 -15のソ連共和国が独立国となった日-から25周年を迎えた。1991年以来、各国のポスト・ソビエトの政治エリートたちは国家と国家建設に従事してきた。一部の国はロシアの影響範囲にとどまっていたが、ジョージアやウクライナなどの国々は西ヨーロッパの一部になるために逃げようとした。そして2008年にジョージアでの戦争、そして2014年にウクライナでの戦争と、彼らは自分たちの選択のために重い代価を支払うことになる。
ユスチナ・ミエルニケイヴィッチの作品は、ロシア周辺のこれらの国々に対する深い洞察を提供するプロジェクトだ。それはまた、近隣諸国の経験に反射するロシア自体のプロフィールでもあり、ソ連崩壊後、近代ロシアから国外に離れたロシア人のプロフィールでもある。
プロジェクトは3つの主要な章からなり、地図上に表示される物理的な国境と、それと重なるように変化し続けるロシアの影響範囲の境界線を探索する作品だ。
それは、ヨーロッパの辺境における暮らしの記録であり、象徴的な意味を掘り下げ、それらの境界線に住む人々の歴史的な物語を再構築するものである。同時に、国のアイデンティティを形成し、近隣諸国のイメージを形成するのに貢献している。
写真家について
ポーランド出身。2003年よりグルジアをベースに活動している。主に旧ソビエト連邦に所属した国々に焦点をあてた作品を制作。彼女の作品は、これまでにThe New York TimesやMonocle、Newsweek、National Geographicなど様々な国際メディアに掲載されている。1999年にポーランドの日刊紙「Gazeta Wyborcza」でレポーターとして自身のキャリアをスタート。2001年よりフリーランスのドキュメンタリー写真家として活動している。彼女のプロとしての重要な活動の多くは、長期のパーソナルプロジェクトに捧げられている。MAPSimages会員。
2014年に写真集「Woman with a Monkey – Caucasus in Short Notes and Photographs」を出版。現在は、ウクライナに関する長期プロジェクト「A Ukraine Runs Through it」に取り組んでおり、現在の同国の分裂の隠喩としてドニエプル川を舞台に近代ウクライナに関するリサーチを行っている。
ウェブサイト: www.justmiel.com