Este Lado (This Side)

エステ・ラドはメキシコ北部の国境にあるティフアナとシウダード・フアレスの間にある、様々な都市における住民との共同プロジェクトです。このプロジェクトは、暴力に悩まされる地域で育ち、生きる人々の中に存在する、記憶、未来といった真っ当な側面に光をあてた作品です。
メキシコのカルデロン元大統領が薬物との戦争を宣言してから10年以上が経過。国境の両側の住民は、今もなお政治的景観における不確実性の高まりに直面しています。
国境のメキシコ側における現在の暮らしを映し出したイメージと、私の主題の感情に声を与え、彼らの幼年期を垣間見せるメッセージと歴史的なイメージが紡ぎ出され、過去と現在の間に、物語の架け橋を作り出しています。
アメリカとメキシコの国境において「アメリカンドリーム」と呼ばれる考え、ステレオタイプな文化を分析、そして解体。人生とは何か?そしてそれが過去数十年間においてどういったものだったのかを発見し、解釈することで、そこで生まれ育った人たちや、今もなおそこに住む人たちに声を与えることを目的としています。
作品は6組のディプティック(2点の組写真)作品により構成され、そこにはオリジナルの写真、アプロプリエーション(イメージの流用 /拝借)、テキストが含まれています。全ての流用写真とテキストは参加者の許可を得て使用しています。

 

写真家について
エリン・リー 1985年ニュージーランド生まれ。ニュージーランドでプロフェッショナルとしての写真を学んだ後、10年間にわたり海外で活動。その後、メルボルンとニューヨーク市でキャリアをスタートした後、メキシコシティに移住。エディトリアル(雑誌)とドキュメンタリー写真家として活動する。キャリアを通じて、様々な側面から写真教育プログラムに携わり、メキシコシティの写真学校での講師や、子供のためのワークショップ講師などを行ってきた。
エリンの作品は、社会問題を調査するために風景や住居に環境ポートレイトの手法を取り入れ、伝統的なドキュメンタリー写真の形式に挑戦しています。彼女のプロジェクトは、選択されたトピックを取り巻くステレオタイプを破るように設計された、場所とそこに住む人々の「肖像画」とも言えます。
フリーランスの写真家としてVice Magazineにて主な寄稿者として活動するほか、ファイナンシャルタイムズや、CNN、ガーディアンなどのメディアでも作品が掲載。これまでにオーストラリア、ニューヨーク、ポルトガル、コロンビア、ヴェネズエラ、メキシコなどで作品が展示されています。また、ヴェネズエラ、フランス、アルジェリアのアーティストインレジデンスプログラムにも選ばれている。
ウェブサイト: www.erinleephotography.com
「私はその壁のすぐ隣で育った。 それは多孔質である。 それを空に築くことはお金の浪費であり、お金は時間、金と血です。 そのお金はすでに血まみれです。 それは燃え尽きた搾取された人々から来ます。」

 

 

走らない

 

 

「国境の都市に住むことについて私を恐怖に感じるのは、私たちがすべて瞬時に疑惑や告発を受けることができる人権と民間人権の脆弱性、あるいは何かが私たちに起こり、何もできない、あるいは誰も何もしないということです。」

 

 

誰も私を見逃すことはありません、ママ。

 

 

「この国は記憶がなく、非常に人種差別的な国であり、その平等の中で差別を犯している。そして、マリンチスタであり、常に外国人を好んでいる。 私たちは、共通の利益に向かって働かない」

 

 

去らないでください。
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