State of Things
20世紀初めのトルコ・ギリシアにおける民族国家形成期に、ポントス人として知られる黒海沿岸のギリシア人は、民族浄化され旧・オスマン帝国の何百万ものキリスト教徒と共に力ずくで追放された。この出来事から約100年経ち、私は失った家族のアーカイヴを再構築しようと黒海南岸にあるポントス人の歴史的な場所を旅した。本作品は、アーカイブを生み出す知識や経験、真実と、アイデンティティーや民族の歴史をつくる上でのそれらの役割の力関係を探求している。
写真家について
1980年生まれ。ロンドンを拠点に、主に写真に取り組むアーティスト。ロンドン・カレッジ・オブ・コミュニケーションで写真学の修士を取得。ロンドン、ギリシア、アナトリアで活動。「Athens Photo Festival」やロンドンの「Photographer’s Gallery」、アテネのベナキ博物館などで作品を展示。エリザ・タモーの名でも知られる。
ウェブサイト: www.elizatamo.com