The 2015 Jury

ロジャー・バレン
写真家(南アフリカ)

Roger-Ballen1950年ニューヨーク生まれ。30年以上南アフリカに滞在し、1994年からヨハネスブルグにて作品制作を行っている。1990年代に「documentary fiction」というスタイルを生み出し、2000年以降南アフリカにおける社会の周縁で暮らしていた人々を発見し記録し始めたバレンは、「Outland」や「Shadow Chamber」など次第に彼らとコラボレーションしながら心をかき乱すような心理劇を生み出した。近年のプロジェクトである「Boarding House」や「Asylum of the Birds」(2014年春、Thames and Hudsonより刊行)は、ドローイングやペイント、コラージュ、彫刻を施し、精巧なセットをつくり制作されている。人形の手足や頭だけのパーツが、壁やぼろきれの間から不気味に突き出すセットのフレームに予想外に入り込む動物たちの動きをとらえ、作品の中で新たなハイブリッドな美学を生み出している。

www.rogerballen.com

クラウディ・カレラス
Estudio Madalena / Paraty Em Focoキュレーター(ブラジル)

Claudiインディペンデント・キュレーター / 編集者。バルセロナ大学デザイン&イメージ学部写真研究者。2007年「Conversaciones con fotógrafos mexicanos」(メキシコ人写真家との対話)を出版。多数の展示を手がけており、近年ではAECID(スペイン国際協力開発機構)とCasa Amèrica Catalunyaが後援した、イベロアメリカのドキュメンタリー写真に関する展示「Laberinto de miradas」(視線の迷宮)を手がけ、ラテンアメリカとスペインの29の異なる都市にて巡回された。2009年Instituto Cervantes の後援を受け手がけた展示「Resiliencia」で、スペインのフォトフェスティバル「PHotoEspaña」にて最も素晴らしい展示に贈られる「Premio del Público M2 El Mundo」を受賞。ブラジル・リオデジャネイロ開催のフォトフェスティバル「Paraty em Foco Festival」にて第8回、第9回の展示キュレーターに就任。他、世界各国でさまざまな展示キュレーターを務める。

paratyemfoco.com



JJ・エストラーダ&クララ・デ・テザーノス
Guate Photo Festivalディレクター(グアテマラ)

JJ-Estradaグアテマラの現代写真センター「La Fototeca」、写真フェスティバルの「GuatePhoto Festival」、写真ギャラリー「Fotoropia Gallery」の共同創設者でありディレクターを務める。JJはこれまでにグアテマラの「Museum of Modern Art Carlos Merida」、「Fototropia」、「Foto 30」、また米国の「New York Photo Festival」や「Critical Mass」、コスタリカの「ExpoFoto」などでの展示や審査員として関わっている。クララも「La Fototeca in Photoville」(米国、ニューヨーク)、「Pingyao International Photo」(中国、平遥県)などさまざまな展示キュレーションを手がけ、「Photo Lucida」、「Critical Mass」、「Fotovisura Grant」、「 Trastlántica PhotoEspaña」に審査員として、「Prix Pictet」 と「First Book Award」には推薦者として名を連ねる。クララはフランスのパリで写真を学び、写真家として国内外のさまざまな展示に参加している。

guatephoto.org



ジェームス・エストリン
New York Times Lens Blogフォトエディター(アメリカ)

Estrin-new-portraitニューヨーク・タイムズの主任フォトグラファーであり、世界的に知られる同紙の写真ブログ「Lens」の創設者(デヴィッド・ゴンザレスと共同編集)。エストリンは1987年よりニューヨーク・タイムズ紙で働き、2001年にピューリッツァー賞を受賞したチームの一員でもあった。写真撮影、編集、執筆に加え、「nytimes.com」の音声・映像をプロデュース。エストリンはニューヨーク市立大学の大学院にてジャーナリズム学科の非常勤講師を務め、スクール・オブ・ビジュアル・アーツのデジタル写真の修士課程でも指導している。ハンプシャー大学と、国際写真センターの大学院課程を卒業。

lens.blogs.nytimes.com



フェリックス・ホフマン
C/O Berlin 主席キュレーター(ドイツ)

Felix-Hoffmann-01美術史家・美術論家。現在はC/O Berlin Foundationの主席キュレーターを務めている。C/O Berlinにて行われる若い写真家や美術評論家の為の「Talents program」の創始者であり、またキュレーターとしてナン・ゴールディンやロバート・フランク、ラリー・クラーク、ロバート・メイプルソープ、ピーター・リンドバーグなどの国際展や、「The Uncanny Familiar- Images of Terror」などのグループ展を手がけている。著書多数。

www.co-berlin.org



飯田志保子
キュレーター、東京藝術大学美術学部先端表現科准教授(日本)

20091013_rfulton_Portrait-of-Shihoko-Iida_07東京オペラシティアートギャラリーの開館準備に従事し、アシスタント・キュレーターを経て2009年8月までキュレーターを務める。2009年9月~2011年7月まで文化庁の平成21年度新進芸術家海外研修制度によりオーストラリアのブリスベンに滞在。その後、韓国国立現代美術館2011年インターナショナル・フェローシップ・リサーチャーとしてソウルに4ヶ月間滞在。2012年に帰国後「第15回アジアン・アート・ビエンナーレ・バングラデシュ2012」日本公式参加キュレーター、「あいちトリエンナーレ2013」共同キュレーター、「札幌国際芸術祭2014」アソシエイト・キュレーターを歴任。上記以外の主な企画に「ヴォルフガング・ティルマンス――Freischwimmer」、「トレース・エレメンツ――日豪の写真メディアにおける精神と記憶」など。


榮榮&映里
三影堂写真藝術中心・共同創設者(中国・日本)

2000年よりアーティストとして共同制作を開始。2004年上海ビエンナーレ、2005年「美の協商」展(ドイツ)、2007年アルル国際写真祭(フランス)、2011年「三世万物」展(資生堂ギャラリー)、2012年越後妻有大地の芸術祭、2013年「LOVE」展(森美術館)、「写真のエステ」展(東京都写真美術館)など、国際展への参加、出版多数。2007年中国・北京の草場地芸術区に中国初となる写真、映像専門の民間の現代アートセンター「三影堂撮影芸術中心」を設立。中国における現代写真芸術の発掘、普及、発展のためのプラットフォームとなることを目指し、年間を通して様々な展覧会やプログラムを行っている。2009年からは三影堂撮影賞を創設し、中国の若手写真家の発掘育成に務めている。2010~2012年、40余年の歴史を誇るフランスのアルル国際写真祭と提携し、北京初の国際写真祭「草場地 春の写真祭、アルルから北京へ」を主催するなど国際的な評価を得ており、中国における写真文化の発展に広く貢献している。

en.threeshadows.cn



へスター・カイザー
Noorderlicht Foundationアソシエイト・キュレーター(オランダ)

Hester-Keijserオランダのハーグを拠点とするフリーランスのキュレーター。現代写真専門の執筆者。写真分野の国際機関と共同し、展示やプレゼンテーション、レクチャー、ワークショップ、ポートフォリオレビューに取り組んでいる。現在、Arab Documentary Photography Programのキュレートリアル・アドバイザーであり、オランダのNoorderlicht Foundationのアソシエイト・キュレーターを務めている。

www.noorderlicht.com/en/



サラ・リーン
National Geographic Magazine シニア・フォトエディター(アメリカ)

Leen_Sarah_033「ナショナル・ジオグラフィック」誌シニア・フォトエディター。2005年より写真編集に携わる。27年間に及びフリーランスの写真家として同誌で活躍し、アルツハイマー症を追ったドキュメンタリー写真で、ロバート・F・ケネディ賞の佳作を受賞している。ナショナルジオグラフィック協会のフォトグラファーとして撮影を手がけ出版された仕事は、アメリカとカナダの国境やシベリアのカムチャッカ半島、メキシコの火山ポポカテペトル山、アメリカの都市のスプロール現象まで多岐にわたり、2000年にナショナルジオグラフィックより「American Back Roads」として出版されている。

www.nationalgeographic.com/magazines



増田玲
東京国立近代美術館主任研究員(日本)

140815profile_photo_masuda 1968年生まれ。筑波大学大学院地域研究研究科修了。1992年より東京国立近代美術館に勤務。近年担当した主な展覧会に「高梨豊 光のフィールドノート」(2009年)、「鈴木清写真展 百の階梯、千の来歴」(2010年)、「ジョセフ・クーデルカ展」(2013年)など。

www.momat.go.jp/english/



ジョン・フリートウッド
Market Photo Workshop ディレクター (南アフリカ)

Photo by Joe van Rooyen

Photo by Joe van Rooyen

ヨハネスブルグで活動をするインディペンデントキュレーターであり、同地にある写真センター「Market Photo Workshop」のトップを務め、またフォトフェスティバル「Joburg Photo Umbrella」の委員長でもある。これまでの活動に、コミュニティーの構築や写真の現実性・空想性をテーマにした展示「A Return to Elsewhere」(Lathigra/Sekgala)(ブライトン、ヨハネスブルグにて2014年開催)や、南アフリカとフランスの写真家がコラボレーションし、南アフリカの大地と、同エリアにおいて写真が果たしている表象と再創造の役割について扱った展示「Transition」(ヨハネスブルグにて2012年開催、Rencontres d’Arlesで2013年開催)にて共同キュレーターを務めている。その他、「Photoquai 2013」でのキュレーションなど。
主な関心は、ドキュメンタリー写真の発展と、写真における美の提唱の可能性にある。

www.marketphotoworkshop.co.za



アルヴァロ・マティアス
La Fabrica 出版部 ゼネラルマネージャー(スペイン)

Alvaro-Matias-WEBバリャドリッド大学の美術史の学位、マドリード・コンプルテンセ大学の文化遺産管理の博士号を取得。国際フェスティバル「PHotoEspaña」のチームに加わりゼネラル・コーディネーターを2年務める。2004年La Fábricaのコミュニケーション・ディレクターに任命され、広報活動や国際交流に貢献した。2014年以来、La Fábricaのゼネラル・マネージャーと出版チームのトップを兼務。出版チームは、写真やアート、文学などを専門に50以上の出版物を刊行、世界に流通させており、この活動には世界各地の国際機関との共同出版なども含まれる。

lafabrica.com/en/



ペギー・スー・アミソン
East Wing Gallery アーティスティック・ディレクター (ドバイ)

psamison-headshot キュレーター、ライター、プロデューサー、写真コンサルタントとして、新進作家から著名な写真家とのコラボレーション、フェスティバル、出版の分野などで国際的に活動している。2012年から現在まで、北アイルランドの「Belfast Photography Festival」の委員も務める。アイルランドやベルリン、ポーランド、中国での展示キュレーションを行ない、さまざまな写真関連の出版物やアーティストカタログにて執筆を行う。独自に写真イベントのプロデュースもしており、2009年から現在まで、ドイツのアーティスト・イン・レジデンス / アート・アカデミー・プログラムの「PICTURE BERLIN」のコンサルタントも務める。国際キュレーター会議・オラクルのメンバーであり、世界各地の写真イベントにおいて、ゲスト講演や審査員、評論家を務めている。また、様々なアーティストの長期間に渡る写真プロジェクトの指導もしている。

www.east-wing.org



モッシュ・ローゼンヴェイグ
Fディレクター(オーストラリア)

Photo by Zorica Purlija

Photo by Zorica Purlija

オーストラリアで年に1度開催され、国内外の写真家の作品を展示する写真祭「Head On Photo Festival」の創設者でありディレクター。

彼の30年に渡るキャリアには、フォトジャーナリスト、コマーシャルフォトグラファー、講師として活動の他、テレビ番組のプロデューサー/ディレクターとして受賞がある。彼の作品は国内外で放映、出版、展示されている。

www.headon.com.au