Takahiro Kaneyama – While Leaves Are Falling

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“金山は、母、祖母、そして2人の未婚の叔母という4人の女性に育てられた。

10代のころ、母親が統合失調症と診断され、一晩のうちに母がまったくの別人になってしまう経験をする。それは「まるで母の人生の歴史が消されてしまったよう」だった。以来、金山にとって病におかされる前の母の写真が、母がどのような女性だったのかを確かめる唯一の手段となった。

28歳のとき、祖母が他界する。彼を育てた4人の女性たちの中で「ボスのような存在」だったという彼女は、病気の母の代わりに彼を世話してくれた人だった。祖母の他界は、彼にとって、まるで母が他界したかのよう出来事だった。

祖母が死ぬ以前は家族の写真を撮ることはほとんどなかった金山だが、祖母の他界後、日本に帰国するたびに家族の写真を撮るようになる。「While Leaves are falling」は、そんな母や叔母たちと日本を小旅行した際に撮ったものだ。彼の家族はそれまでほとんど旅行をしたことがなく、訪れた場所の多くは、彼女たちが若かりしころから行きたがっていた場所。それは、それまで経験したことがない思い出を補う作業となった。

「家族のメンバーをひとり失った事で、気がつかないうちにどれだけたくさんの時間が過ぎ去っていたのかを痛烈に気づかされた。家族のみんなが歳をとるなどと考えたこともなく、タイムレスな空間に家族が存在しているようにも思えた」そう語る金山にとって、このシリーズは、その事実に対応するためのひとつの方法だ。そして、「これらの写真のおかげで、これまでに起こった変化、そしてこれから起こるであろう変化も、受け入れる準備ができるようになる」のだ。”

– Takahiro Kaneyama

プロフィール
国際写真センター在学中だった2003年にフォトグラファーとしてのキャリアをスタート。『ニューヨークタイムズ・マガジン』の『ソフィスティケイテッド・トラベラー・マガジン』が、彼の「ミッドタウン」シリーズの写真を1点掲載したのがキッカケだ。以降、「While Leaves Are Falling…」や「1971」といった長期間にわたるプロジェクトを探求し続けている。

彼の作品は有名雑誌に掲載され、国際的に認知されている。これまでに「Fujifilm/Fuji Photo Salon’s Rookie Of The Year/New Face Award (日本)」「Canon New Cosmos of Photography Award (日本)」「Recruit’s Guardian Garden Hitotsubo-ten Award (日本)」「Guardian Garden Recruit Fellowship (日本)」「Paula Rhodes Award (スクール・オブ・ビジュアル・アーツ, ニューヨーク)」を受賞。世界中で個展を開催し、グループ展にも参加。プライベートコレクションやミュージアムコレクションなども作品が収集されている。東日本大震災救援の際にはMr. and Mrs. Avedon of The Richard Avedon Foundationに作品が収集され、Kiyosato Photo Museum/K’MOPA (日本)、The City College Of New York (CUNY) にも作品がおさめられている。

ニューヨークのMiyako Yoshinaga Gallery所属。現在、会計士として働きながら、エディトリアルの仕事、パーソナルプロジェクトまで幅広く手がけている。